『Dexterous tongue』H-Ver.
目の前でかすかに震えるヒル魔のそれは、ムサシのものとはだいぶ様子が違う。半分ほど顔を覗かせた幼い様子も、肌の色と同様、ちっとも色素の沈殿していない様も。
もっとも、ムサシのほうが年不相応に立派なものであるというのも事実だ。
ムサシは竿の部分に唇をつけ、舌で嘗め回す。
いきなり強い刺激を与えると、男はすぐにそれに馴れてしまう。まずはじっくりと周囲から責める。
ヒル魔の息遣いが少しずつ荒くなる。
ムサシは手で皮を下にひっぱった。
ちゅるん、と音のしそうな感じで、頭全体が姿を現す。
それだけで、うっ、とヒル魔がうめいた。
その声を耳に心地よく聞きながら、下の二つの果実も痛くない程度に揉みこむ。
「……お前、だいぶ溜まってんなぁ。少しは自分で抜けよ」
精子というのは勝手に作られるものだから、定期的に排出する必要がある。それをしなければ、夢精という手段で身体が勝手に放出する。
このあたりの仕組みはヒル魔とて分かっているだろうが。
「それとも……ナニか? 夢でイクのがいいのか?」
「……るせ……しゃべってないでちゃんとイカせろよ」
上がる息の下から、憎まれ口。
ムサシはにやりと笑うと、先端についばむように口付けた。
びくっ、とヒル魔の身体がゆれる。
唇を触れさせたまま、舌先を尿道とその周辺へこすりつけるように蠢かす。上下左右に、時には円を描くように。
「あ!……っ、それ、ダ……あ、イ、イク……っ」
言い終える前に吹き出した。
ガクガクと痙攣するヒル魔の腰を腕で押し付け、唇を割って入ってくるそれを味わうヒマを与えず、呑み込んだ。
いくらヒル魔のものとはいえ、生臭いし、苦い。
鼻腔の奥に残る匂いを、ムサシはそっと深呼吸して追い出した。
幸いヒル魔は自分の両腕で目の辺りを覆っている。
「……イカせてやったぞ、ちゃんと」
唇をかみ締めているのは、快感のせいか、それともあまりに早かったのが悔しいのか。
衝動的な射精だっただけに、ヒル魔のそこはやや元気はないものの未だ硬度を失っていなかった。
舌をのばして先端のしずくを舐めとると、ピクン、とヒル魔が震えた。
ムサシは幹の部分を手のひらに握りこみ、普段は隠れている周囲のもっとも高くなっている部分に、ゆっくりと舌をすべらせていく。
「あっ! ちょっ、待……まだ……ぅあ……あああぁ……」
ヒル魔がソファの上で痩身をのけぞらせる。
普段自分でも障らないような過敏な部分。しかも射精直後でさらに敏感になっているはずだ。
舌の動きも、手の動きもあえてゆっくりと。焦らすように。たまに上下に小刻みにゆらしながら。
ヒル魔は眉根をよせて、目を閉じている。
半ば開いた薄い唇から、ああ……イイ……、恍惚とした呟き。
うっすらとまぶたを持ち上げ、ヒル魔が視線を向けてくる。欲情に濡れた瞳。それへムサシは舌を使いながら笑いかける。
ヒル魔はムッとしたようだったが、次の瞬間、激しく喘いであおのいた。
ムサシがいきなり舌の動きを速くしたからだ。続いて、手も。
「あっ、あっ……!」
びくっ、びくっ、と腰がはねる。
ヒル魔が大きく左右に首を振る。それにつれて身体もゆれる。
ふと視線をあげて、ムサシはぎょっとした。
ヒル魔の指が、自分の胸の飾りをもてあそんでいる。
無意識なのか、それとも意図してのことか。
気持ちよさそうに喘ぐ様子からはどちらともとれる。
ムサシは舌をあてがったまま、ずるっ、と一気にヒル魔自身を口に含んだ。
「あっ?!、ああっ!」
ヒル魔はきつく眉根を寄せて身悶える。
ムサシはそれを唇で締め付け、頭を上下に動かし、舌をからみつかせる。
室内に水音が響く。
「あっ、あっ、あっ、そん……な激しく……されたら……っ」
ヒル魔の腰や太ももが小刻みに震えはじめる。
じゅぷっ、じゅるっ、という音がひっきりなしにあがる。
「あ……も……あっ、イクイクっ、イク、イ……っ!」
びくん、とひときわ大きく身体が跳ね上がった。さっきより勢いよく、のどの奥に叩きつけられてくる。
「あぁーっ!」
ヒル魔は激しく腰をゆすり、それから硬直した。
そのまましばらく震えていたが、やがて、はあっ、はあっ、と荒く息をつきながら、ずるずると弛緩し、ソファに身体を横たえる。長い手足を力なく投げ出した。
「……満足したか?」
「ん……。お前、巧くなったんじゃねぇか?」
ムサシは意外な言葉に目を丸くする。
「そうか? 俺なんかお前に比べたらまだまだだと思うがなぁ」
そう言って、ほりほり、と顎の辺りをかく。
「同じレベルになんかならなくていい」
「あ?」
小さく、「もたねぇ」と呟いたヒル魔にムサシは黙って微笑いかけた。
ずいぶん満足してもらえたようだ、と内心で思いながら。
了
あー、やれやれ。ほんとにタイトルの行為「だけ」だったなぁ。ま、たまには。
ヒル魔さんのナニについて。半カムリだったりそうじゃなかったり統一とれてないようですが。一応、オトナの設定のトキはもうかむってない、ってコトにはなってます。(イチイチ言うことか。)
やっぱり、それぞれ萌えポインツが違うと思うので〜(笑)